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NEW! 【イベントレポート】5/23(金) MANKAI STAGE『A3!』 ~Four Seasons LIVE 2024~ -Cinema Edition- 公開記念舞台挨拶
温かい拍手の中登壇すると、MCから最初の挨拶を立石からとアナウンスがあるも「茅ヶ崎 至役を演じました!」と元気に本田が挨拶を始め、笑いと和やかな雰囲気で舞台挨拶は始まりました。
3面ライブスクリーンでの感想を聞かれると、立石は「一面だと思ってたから、実際見てみると横にもワイドで人が見る視界と同じような感じがしていて、現地で(『フォーライ』を)見られた方は、あの時を思い出すような感覚だったのかなと思うと嬉しいです」と3面スクリーンの大きさに驚いた様子をみせました。本田は「3面スクリーンって見たことなかったので、ライブとか合ってますね! 横が見えたりするので、普段は目で追えないところも見えるのかなと思います」とコメントし、MCより3面スクリーンは全国で4館のみで東京だと丸の内ピカデリーだけであることが伝えられると「えーーー!」と驚いていました。
『フォーライ』こと『Four Seasons LIVE 2024』を振り返っての思い出を質問されると、立石は「4年間の僕たちが歩んできた軌跡を辿って、新しいことにもチャレンジしたライブであり作品でした。『ACT3!』(2025年3月~5月に神奈川で上演していた「MANKAI STAGE『A3!』ACT3! 2025」)も終わったところですが、当時は作品をつくる上で初めて共演する新劇団員の皆さんや春組以外の皆さんがいたので、みんなの見たことのない芝居だったり、いろんな人のいろんな表現が詰め込まれていたんだなと思います。毎日新鮮な気持ちで僕は過ごせていました」と振り返りました。本田も「稽古で自分たちが出ていない夏組以外の楽曲を見るのがすごく楽しかったです。夏組の曲を春組が見ていて盛り上げてくれたり、ほかの劇団員みんなで声出しとかやってくれたり、本当にMANKAIカンパニーみんなで作っているなっていうようなライブでした」と稽古中から全員で創り上げていったことを明かしました。
コロナ渦が明けての『フォーライ』だったことに対しての感想をMCより聞かれると立石は「客席に降りてのメドレーだったり、本当に監督さん(観客)の目の前や近くにいられたのは楽しかったし、大切な思い出になりました」とコメント。本田も「一番最初に劇中劇衣裳で出るのがワクワク感が凄かったです! まさかこの衣裳で(観客は)出てくるとは思ってないだろうなって。袖でみんなでスタンバイしていて演劇とは違う(ライブならではの)独特の雰囲気があったりしました。会場からも(観客が)声を出してくださっていたので、あれも全部僕たちに届いていたし最高でした! みんなイヤモニ外してワクワクしていました」と公演秘話も。
教師役を演じた立石と生徒役を演じた本田ならではの劇中劇『ウラオモテTEACHER』の感想を聞かれると、立石は「本番が1回限りしかないので、みんな稽古から本気で臨んで緊張感のある中で、みんながすごくその1回にかけて集中力を研ぎ澄ませていました。(舞台から)捌けたと思ったら裏では全自動みたいに急いで着替えさせてもらうけど、切り替えてスンって立っていました」と明かした。
さらに立石は「二面性のある役だったので、短い時間でどう表現したらよいのか考えて礼生くんに稽古場からコメディ的なアドバイスをもらっていました。例えば、最初の登場シーンで湯呑みを持つとか提案してもらいました」と役作りについて明かすと本田は「そうだった? 俺が?」と少し驚いた様子も見せるも立石は「僕、教材とかばっかり持っていたんですよ。でも湯呑みとか持ったら面白いんじゃない?って言ってくれて、それが僕の役作りにすごく助けになりました」と続けました。
そして、好きなシーンとして「すべてをかっさらうかのような笑い」だとラストの本田のシーンを挙げると、本田から「演出家の松崎史也さんとずっと僕が悩んだのはどこまでコメディを入れようかって。夏組の風をどう吹かせられるかって言ったら、やっぱりコメディなのかなって思うんですけど、『ウラオモテTEACHER』はあくまでコメディではないので、その塩梅もあって、登場からふざけているパターン、コメディをなくすパターンとかいろんなパターンでやって、最終的にあそこ(ラスト)だけコメディ要素を足そうという形になりました。ほかの組のメンバーと劇中劇を作れたのも楽しかったです」と語りました。
立石もそれぞれの組が入っていることに対して「普段一緒にお芝居していると、この人こういう表現しそうだなって予想とか想像できたりするけど、そこまで回数を重ねてなかったりすると、え?こういう雰囲気になったりするんだっていうのが途中から結構ありました」と稽古当時を振り返りました。本田も「ずっと間近でどの組も見ていて、こんなにゼロから(エーステで)役を構築するのは初めてだったから、どうやって作るんだろうって距離感から始まったね」と思い出しつつ「MANKAIカンパニーにとって、『ACT3!』も『フォーライ』も繋がっている感じがして大きな出来事の一つだったなと思います」とさらに言葉を重ねました。
さらに、印象に残っているシーンについて質問されると、立石は「『ランスロットになるために』の曲で「原作愛は無限大」の時の(振付)最高だった!」と手を八の字にして∞を作り「この振付こうくるか! 最高って思いました」とコメントしました。楽曲が速いこともあり本田も「あの曲、よく歌えるよね。まくしたてたよね? さすが!って思いました」と立石に感想を伝えました。
「他の組の曲を一緒に歌うのも楽しいよね」と本田が言うと立石が「(夏組の)『かくれんぼ大会』は一緒に公演やっていなかったので、あの曲がとくに覚えやすいし(客席の)導線とか手裏剣とか楽しかったです」と歌のワンフレーズを口にしながらコメントしました。本田は「自分たちの曲だと『青春サマーレインボー』はいろんなことに思いを馳せながら歌った曲でした。それと『ランスロットになるために』は印象的で、『ACT3!』の休憩時間にも流れてて、ずっとそれに合わせて赤澤 燈(夏組・三好一成)が歌って、それで何公演だったかを思い出すみたいな、栞みたいになっていました」と秘話も。立石も「やっぱり初めの劇中劇衣裳で全員出てきたところは、僕も忘れられない」とコメントし「何年も前に着たものだからいろんな歴史を感じる衣裳でした」と続けました。本田も「あの一言(劇中劇の台詞)でその公演が蘇ってくるのは凄いことですよね。噛まないように、噛まないように緊張しました。しかもほかの演劇と違って(ライブなので)イヤモニがついているので、声の返しの雰囲気とかが全然違いました。あれをつけたまま芝居をするっていうのも慣れないといけないってのがありました」と振り返り、イヤモニはどう付けていたのか本田が立石に質問すると「イヤモニは左だけちょっと開けてました」と答えると本田も「一緒だ! 右は全部入れて」と笑わせました。
それぞれの組の立ち位置の話になると本田が「夏組はなんとなく決まっていて、真ん中にリーダーがいて、その両サイドにかわいい子たちがいて、その(さらに)両サイドが元気なお調子者のふたりがいるみたいな、なんとなく固定化されて、そこにシンシン(新 正俊/夏組・兵頭九門)が入ってきたことによって、もっとスクランブルになりました」と話すと、立石も「6人だから全然フォーメーションも違ったりして、それが今の僕たちができる楽曲だなと思いました」とコメントしました。
2回、3回と何回も見るならどう楽しんだらよいかとMCから質問されると立石は「だいたい自分が好きなキャラクターを見ると思うので、(次は)自分が座っている真正面だけみるとかやったらどうなるんだろう」とコメントし、本田は見どころとして「『ウラオモテTEACHER』の水江(建太)さんと立石さんの顔がすごく近くなるでしょ!?あれズルいよね! 袖で場当たりの時に(定本)楓馬くんと上から見ていたんですが、気付いたら見た過ぎて出てましたもん!なんであれは写真になってないの?ブロマイドに!!あれ見どころです」と会場を笑わせました。
最後に来てくれた方々へのご挨拶。
立石は「僕たちにとってもかけがえのない、あの思い出が詰まった『フォーライ』をこうして皆さんに3面スクリーンで臨場感とともにお届けできるのが嬉しく思います。ライブの上映は皆さんが主役だと思うので、どう楽しんでもらってもいいと思います。ペンライトだけじゃなくて一緒に歌っちゃってもいいのかなと思うので、毎回いろんな楽しみ方、さっき言った真ん中だけ見る(笑)とか、色々と楽しんでいただいて新たな発見を毎回してもらえたらと思います。ぜひ何回も足を運んでもらえたらと思いますので、よろしくお願いします」
本田「『ACT3!』という何か大きな節目を乗り越えたような一つの集大成のような公演が終わって、僕たちは少し先の未来に進んでいく、そんな風に思っているところです。その中で『フォーライ』もまた一つの集大成だったんじゃないかって思うようなライブになっているので、スクリーンでその瞬間の貴重な時間を共に過ごせて幸せでした。また、劇場でお会いしましょう」と、それぞれが感謝を伝え舞台挨拶は幕を下ろしました。